初期消火の正しい方法は?火事の状況別に徹底解説!
いつ・どこで起こるか分からない火事に備えて覚えておきたい「初期消火」の方法。状況に応じた正しい初期消火の方法を知っていれば、突然の火災にも落ち着いて対応することができますよね。この記事では火事の状況別に正しい消火方法や、いざという時にパニックにならないための「初期消火の三原則」について解説していきます。
この記事を読むための時間:3分
火事の状況別 正しい消火方法
身近で火災が起きた時、消火器などを使って火を消そうとしても、正しい方法を知らないとかえって危険になることがあります。火事の状況に応じた正しい消火方法について解説します。
電子レンジやオーブンなどの電気器具が発火したとき
- 電源コードを抜き、ブレーカーを切る
- 消火器または水をかけて消火する
電気器具から発生した火事で最も怖いのが“感電”です。通電した状態で水をかけてしまうと、感電する恐れがあるので必ずコンセントからコードを抜き、ブレーカーを切ってから消火しましょう。
揚げ物の油が発火したとき
- 消火器を使って消火する
- 火が消えてからガスの元栓を閉める
揚げ物油が発火した時は、絶対に水をかけてはいけません。消火器や消火スプレーを使いましょう。水をかけると炎の勢いが増し、大きな火事に繋がります。鍋にピッタリ合う蓋がある場合は手前から炎を押さえるようにしてかぶせます。すぐに蓋を取ると再発火することがあるので消火後、油が冷めてから蓋を取りましょう。
着ている服に火がついたとき
- 水をかけたり浴槽に飛び込んで消火する
- 水がない場合はすぐ横になり、火がついている部分を床に押し付けて消火する
着ている服に火がついた時、立ったままでいたり走り回ったりすると炎が広がってしまいます。すぐに水をかけるか、その場に転がって消火しましょう。
カーテン・ふすまに火がついたとき
- カーテンは引きちぎり、ふすまは蹴るなどして床に倒してから消火器を使って消火する
- 消火器がない場合は、毛布や座布団で炎を弱めてから水をかける
カーテンやふすまに火がつくと、天井に燃え移る可能性が高いため、床に落としてから消火を始めます。表面だけでなく裏面の消火も行いましょう。
石油ストーブから火が出たとき
- 消火器を使って消火する
- 消火器がない場合は、濡れたシーツや毛布をストーブに被せて、その上から水をかける
石油がこぼれてしまっても、初期の段階なら消火器を使ったり、布団を被せて水をかけることで火を消すことができます。焦らずに、落ち着いて消火しましょう。
初期消火の三原則
火事が起きた時には、基本的な3つの行動が大切です。
- 早く知らせる(通報)
- 早く消火する(初期消火)
- 早く逃げる(避難)
それぞれについて詳しく解説していきます。
1.早く知らせる
火事に気付いたらすぐに周りの人に火事の発生を知らせます。家の中だけでなく近所の人にも聞こえるように、大きな声で叫びましょう。ドアを叩いたり、大きな音を出して異常を知らせる事も有効です。周囲に火災を知らせた後に119番通報をします。自分で消火できそうな小さな火事でも必ず119番通報をしましょう。
2.早く消火する
火災の状況に応じた正しい消火の方法を知っていて、それに適した消火グッズがある場合は「初期消火」を行います。必ず逃げ道を確保してから消火を試みてください。消火が難しい・危険だと感じた場合には無理に対処せず、急いで避難しましょう。
3.早く逃げる
初期消火が有効な時間は出火から約3分と言われています。炎が天井に達している場合は、初期消火は限界だと考え、すぐに屋外へ避難しましょう。なお、1人の場合は、周囲に火災を知らせたあとすぐに初期消火を行い、その後通報して避難しましょう。出火後すぐに消火活動に取りかかることで炎が燃え広がるのを防ぎます。
初期消火の正しい方法と手順を知りましょう
初期消火の正しい方法とその重要性や手順を知っておくと、突然の火災にもパニックにならずに対処することができます。自分や家族の命を守るため、この記事を参考に状況に応じた初期消火の方法や手順を確認しておきましょう。
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