おすすめ消火グッズ!家庭用消火器の種類や選び方をご紹介
近隣を巻き込む大きな事故になりかねない火事。いつ起こるか分からないからこそ、安全・安心な「消火グッズ」を備えておきたいですよね。さまざまな消火グッズがありますが、用途に適していなければ、正しい効果は発揮できません。この記事では賃貸でも使えるおすすめの消火グッズや、消火器の種類・選び方について解説していきます。
この記事を読むための時間:3分
家庭用消火器の選び方
「消火グッズ」として最初に思い浮かぶ消火器。家庭だけでなく商業施設や学校など様々な場所にあり、避難訓練で使い方を練習した方も多いのではないでしょうか。一般的に家庭で使われる「家庭用消火器」には、大きく分けて4つの種類があります。
- 液体タイプ
- 粉末タイプ
- スプレータイプ
- ボールタイプ
この4種の中から用途にあったものを選ぶことが重要です。それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
用途別 おすすめ消火グッズ
「家庭用消火器」といっても、対応できる場面や特徴が異なりメリット・デメリットもあります。どんな火災に備えたいか、重視するポイントを確認して用途に適した消火グッズを選びましょう。
高い消火能力「液体タイプ」
「強化液タイプ」とも呼ばれる液体タイプの消火器は、再着火の危険性が低いのが特徴です。揚げ物油からの発火の際に高い効果を発揮します。使用後は液体を拭き取るだけなので片付けも簡単。キッチンでの火災に備えたい方や、片付けを楽に済ませたい方におすすめです。
メリット
- 片付けが楽
- 粉末よりも周囲に舞わず、視界を遮らない
デメリット
- 粉末タイプより値段が高い
- 重くてサイズが大きい
スピード重視「粉末タイプ」
学校など多くの施設に置かれているのが「粉末タイプ」です。広範囲に粉末が広がるため、スピーディーに火の勢いを抑えられます。消火スピードが早いのが特徴です。液体タイプよりも価格が安く、ファンヒーターからの出火やカーテンに火がついた時など多くの場面に備えたい方におすすめです。
メリット
- 値段が安い
- 液体タイプよりも早く消火できる
デメリット
- 粉末が広がるため、掃除が大変
- 屋内で使うと粉で視界が遮られる
簡単に使える「スプレータイプ」
「エアゾール式簡易消火具」とも呼ばれるスプレータイプの消火器は、コンパクトサイズで軽く使いやすいのが特徴です。小さいので賃貸でも置き場所に困りませんが、消火能力は液体タイプや粉末タイプより低いため、初期消火や消火器の補助グッズとして使いたい方におすすめです。
メリット
- サイズが小さくて軽い
- 押すだけなので使いやすい
デメリット
- 液体タイプや粉末タイプより消火能力が低い
あると安心「ボールタイプ」
突然の火災にパニックになってしまいそうな方におすすめの「ボールタイプ」。火事が起きた場所に投げるだけで薬剤が広がるので、慌てている時でも簡単に使うことができます。スプレータイプ同様、消火能力は低いので消火器の補助として持っておくと安心です。
メリット
- 誰でも簡単に使える
- 見た目がおしゃれ
デメリット
- 液体タイプや粉末タイプより消火能力が低い
家庭用消火器の処分方法
使用後の消火器は決められた処分方法で捨てなければなりません。消火器のタイプによって処分方法が異なるので、自宅の消火器がどのタイプか確認しておきましょう。
ホームセンターやメーカーに引き取ってもらう
- 液体タイプ(強化液タイプ)
- 粉末タイプ
一般的に「消火器」と言われるこの2つのタイプは、購入したお店やメーカーなど「指定取引場所」に引き取ってもらうことで処分ができます。ゴミとして捨てることはできないので注意が必要です。ホームセンターなどでは、新しい消火器を購入するのと引き換えに、使用済みの消火器を無料で回収してくれる店舗もあります。
スプレー・ボールタイプはゴミとして廃棄
- スプレータイプ(エアゾール式簡易消火具)
- ボールタイプ
サイズが小さく簡単に使えるこの2タイプは、使用後ゴミとして捨てることができます。スプレータイプは中の薬剤とガスを抜き、他のスプレー缶と同じように各自治体の廃棄方法に従って処分しましょう。ボールタイプは多くの場合、不燃物として処分できますが素材によって廃棄方法が異なるため、その都度確認して正しく廃棄する必要があります。
用途に合わせた消火グッズで火事に備えましょう
どんな火災に備えたいか、どんな場所に置きたいかなど用途に合わせた適切な消火グッズを選び、火事が起きた際にも落ち着いて行動できるようにしっかりと準備しておきましょう。
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