消火器の置き場所はどこがいい?設置におすすめの場所をご紹介!
突然の火災にいち早く対応できるよう、火事が起こりやすそうなキッチンに「消火器」を置いていませんか?消火器の置き場所を間違えると、いざという時に消火器が使えないことがあります。消火器を正しく安全に使うため、設置場所を工夫しなければなりません。この記事では消火器置き場におすすめの場所や置いてはいけない場所、設置する時のポイントについて解説していきます。
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消火器設置のポイント
消火器の置き場所として重要なのは
- 誰もが目につく場所であること
- 取り出しやすい場所であること
この2点です。家の中に置く場合は、日常生活で使用する通路を塞がないことも大切なポイントとなります。消火器を目立たせたくない方は、デザインがおしゃれなものを選んだり、使う時の妨げにならない程度のカバーや収納を使用するのがおすすめです。消火器の補助になるようなサイズの小さい消火グッズを用意しておくのも良いでしょう。
消火器の設置場所は「玄関付近」がおすすめ
家庭での消火器の置き場所は目につきやすく、すぐに手に取れる「玄関付近」が最適だとされています。おすすめの理由について詳しく解説していきます。
火災発生場所との距離
玄関は他の部屋との距離が離れすぎていないため、消火器を玄関付近に置くことで家の中のどこで火災が起きても、スムーズに初期消火に取り掛かることができます。
通り道(逃げ道)が確保できる
玄関に消火器を置くことで、消火器を取りに行くと同時に玄関を開けられるため「逃げ道(避難経路)」の確保ができます。万が一、炎が燃え広がってしまっても玄関を開けておくことでパニックにならずに避難できます。
屋外での火災にも対応できる
消火器を玄関に設置しておくと、放火やタバコのポイ捨てなど、家の外で起きた予想外の火災にもスピーディーに対応できます。屋内だけでなく屋外での火災にも備えて、玄関付近に消火器を設置しておくのがおすすめです。
「コンロのすぐ近く」に消火器を置くのはNG
家の中でも特に火事が起こりやすい「キッチン」に消火器を置いている方も多いと思いますが、キッチンの中でも「コンロのすぐ近く」に消火器を置くのはおすすめできません。
安全に使用できない可能性がある
コンロのすぐ近くに消火器を置くと、コンロや揚げ物油から燃え広がった炎で消火器が手に取れない可能性があります。特に粉末タイプ・液体タイプの消火器は重さがありサイズも大きいので、炎に包まれてしまうと扱うのが難しくなります。炎だけでなく煙によって視界が遮られてしまうこともあります。
また、初期消火を行う時には火元から少し離れて消火器を使うので、コンロのすぐ近くに消火器を置かなくてもキッチン周りの火災には問題なく対応できるでしょう。
「風呂場・洗面所」への消火器設置も要注意
「コンロのすぐ近く」以外にも、高温多湿になりやすい「風呂場」や「洗面所」は消火器の設置場所にはおすすめできません。
湿気が多く劣化しやすい
湿気が多い風呂場や洗面所に消火器を設置すると、本体が錆びてしまったり、薬剤が固まり劣化してしまう可能性があります。また、本体に水がかかるとサビの原因となるだけでなくホースやその他の部品が破損しやすくなるため、風呂場や洗面所に消火器を置くのは避けた方が良いでしょう。
消火器は正しい置き場所・置き方で
家の中に消火器を置く際は、いざという時に安全に正確に消火器を使えるよう「玄関付近」などの正しい場所に置くことをおすすめします。キッチンに置く場合は火元となりやすいコンロから離れた場所に置いたり、本体に「水がかからない」ような置き方の工夫をするとより良いでしょう。この記事を参考に、消火器の置き場所をもう一度確認してみてください。