消火器の処分はどこでできる?方法や費用をご紹介
使用済みの消火器や使用期限が切れた消火器は処分・交換をしなければなりません。しかし、粉末タイプや液体タイプの消火器はゴミとして廃棄できないため、指定の場所や購入店舗に引き取ってもらう必要があります。この記事では、消火器の処分方法や処分にかかる費用、リサイクルシールについて詳しく解説していきます。
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消火器の処分方法
避難訓練などで使用する消火器は「粉末消火器」「液体(強化液)消火器」と呼ばれるもので、自治体のごみ収集に出すことはできません。消火器=消防署と思われる方もいますが、消火器の処分・回収は消防署では行われていないので注意が必要です。消火器はどこで処分すれば良いのか、消火器の処分方法について解説していきます。
1.特定窓口で引き取ってもらう
消火器は全国に5,500ヶ所以上ある「特定窓口」に引き取りを依頼することで処分できます。消火器の販売代理店や防災・防犯事業者が「特定窓口」になっているため、店舗数が多く利用しやすいのが特徴です。
2.指定引取場所に持ち込む
消火器は、指定引取場所に持ち込むことで処分できます。持ち込む手間はありますが、費用が安いのが特徴です。指定取引場所となるのは「消火器メーカー営業所」や「廃棄物処理業者」ですが、全国に200ヶ所ほどしかないので近くにない場合は利用が難しいでしょう。
3.メーカーの回収センターに送る
持ち込みが大変な場合は、消火器メーカーの回収センターに消火器を送ることで消火器を処分できます。メーカーの店舗が近くに無くても郵送で対応してもらえるのが大きなメリットですが、回収前に申し込みが必要で他の方法よりも費用がかかります。
4.買い替えの際にホームセンターで引き取ってもらう
最もおすすめなのが、ホームセンター新しい消火器に買い替えるのと同時に使用済・期限切れの消火器を引き取ってもらう方法です。店舗によっては購入した本数分、使用済・期限切れの消火器を無料で引き取ってもらえることもあるので、引き取りサービスを実施している店舗を選ぶのが良いでしょう。
5.不用品回収業者に回収してもらう
簡単に消火器を処分したい方には、不用品回収業者に消火器を回収してもらう方法がおすすめです。依頼すれば家まで回収に来てくれるので、手間をかけずに処分できます。しかし、中には高額請求をしたり安全でない方法で処分を行う悪質な業者もいるので、事前に口コミを見たりおおよその金額を調べておくなど注意が必要です。
スプレータイプの消火器の廃棄方法
スプレータイプ(エアゾール式簡易消火具)は、正しく処理することでゴミとして捨てることができます。
薬剤を抜いてゴミとして廃棄
スプレータイプの消火器を処分する場合は、薬剤やガスを完全に抜き、他のスプレー缶と同じように各自治体の廃棄方法に従って処分しましょう。
消火器のリサイクルシールとは
消火器はリサイクルが推進されているため、処分する際には「リサイクルシール」が必要です。2010年以降に製造された消火器にはリサイクルシールが貼られていますが、それ以前に製造されたものやリサイクルシールが貼られていない消火器は、処分費用の他にリサイクルシールの購入費用がかかります。リサイクルシールは1枚500~600円程度で、特定窓口や指定取引場所で購入できます。
消火器の処分費用
使用済・期限切れ消火器の処分にかかる費用は、持ち込む場所や店舗によって異なります。手間や金額など比較して選ぶのがおすすめです。
特定窓口の処分費用
特定窓口で引き取りを依頼した場合の処分費用は、2,000~3,000円が相場とされています。リサイクルシールが貼られていない消火器は、リサイクルシール代(500~600円)も必要です。
指定引取場所の処分費用
指定引取場所に持ち込んだ場合は、無料で回収してもらえます。リサイクルシールが貼られていない消火器は、リサイクルシール代が必要です。
メーカーの処分費用
消火器メーカーに依頼する場合は、6,270円で処分できます。回収の申し込みをすると専用の箱や伝票が送られて来るので、その時に代引きで料金を支払います。
ホームセンターの処分費用
ホームセンターに消火器を持ち込む場合、新しい消火器を購入した本数分、無料で引き取ってもらえることが多いようです。コメリ・コーナン・カインズなど多くのホームセンターで引き取りサービスを行っていますが、実施していない店舗もあるので近くの店舗に確認するのが良さそうです。
不用品回収業者の処分費用
不用品回収業者に依頼した場合、3,000円程度で処分してもらえます。中には、高額の請求をする悪徳業者もいるので注意が必要です。
取り扱いに注意して消火器を正しく処分しましょう
ゴミとして処分できない消火器は、取り扱い方を間違えると本体が破裂したり、薬剤が漏れるなどとても危険です。費用が安いだけでなく、信頼できる業者を選ぶことも大切です。正しい方法で安心・安全に消火器を処分しましょう。
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