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消防署の立入検査とは?内容からチェック項目まで解説

立入検査を担当する消防署

 

消防署の立入検査は、建物の安全と火災予防のために行われる重要な検査です。立入検査は、建物の所有者や管理者にとって、適切な消防設備の管理と点検、整備が求められます。不備があった場合には、指導や勧告等も行われます。そのため、日頃からの防火管理が重要です。この記事では、消防署の立入検査の内容やチェック項目などを詳しく解説していきます。

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消防署の立入検査とは

建物に対して、消防職員が直接出向き、設備や管理などについて定期的に検査するものです。法令に基づく基準に適合しているかどうかを確認するために行われます。消防計画から、消防設備の設置状況、管理まで検査します。建物の所有者や管理者に、火災発生の危険性や、それに伴う人命危険を予防してもらうことを目的として行われる検査です。

立入検査の頻度

立入検査が行われる頻度は、消防法などで細かな規定はありません。1~3年または5年に1回など、検査が行われる頻度は異なります。自治体によって検査を行う基準も異なり、それぞれの査察計画に基づいて行われます。

立入検査の流れ

立入検査の流れは次のとおりです。

 

  • 事前通知
  • 立入検査の実施
  • 検査結果の通知
  • 改修報告書の提出

 

それぞれの流れを詳しく解説します。

事前通知

基本的には、消防署より立入検査を実施する旨の事前通知がきます。しかし、以前はあった事前通知の義務が撤廃されたため、事前通知なしで立入検査が行われる可能性もあります。

立入検査の実施

消防職員が検査を実施します。万が一の火災発生時にも対応するため、消防職員は消防車両で訪れます。検査の途中で出動要請があった場合は検査が中断されることも。検査は日中に行うことがほとんどです。

検査結果の通知

検査が終わると、「立入検査結果通知書」が届きます。検査で法令違反などがあった場合は、通知書に指摘事項が記載されます。

改修報告書の提出

指摘事項があった場合は、速やかに改修報告書の提出が必要です。記載された期日までに提出しましょう。重大な消防法違反等があった場合、その内容を公示されることもあります。

立入検査のチェック項目

立入検査の主なチェック項目は次の4つです。

 

  • 消防関係の書類
  • 防火管理体制
  • 避難通路・避難口の確保
  • 消防用設備等の維持管理・点検

 

1つずつ詳しく解説します。

消防関係の書類

消防管理者が選任され、消防計画が適切に立てられ、提出されているか等をチェックされます。避難訓練の実施回数なども確認されるので、確実に実施して記録しましょう。

防火管理体制

防火管理に係る消防計画が適切に立てれているかを点検されます。防火管理者は防火管理上必要な業務を行うことが義務付けられているので、適切かどうか確認しましょう。

避難通路・避難口の確保

避難通路や避難口に障害物がなく、避難経路が確保されているかを確認しましょう。通路に障害物があることで避難が困難になったり、避難口が開かなかったりと指摘される場合があります。また、防火扉の前も要注意です。防火扉の前に障害物があると、正しく作動しない恐れがあります。

消防用設備等の維持管理・点検

消防用設備が正しく機能するように管理されているか、点検されているかをチェックされます。消火器、消火栓、非常ベルなどは、定期的に点検することにより、設備の機能を維持することができます。また、消防用設備の点検は法で定められた義務です。正しく管理されているか、点検は定期的に行っているかを確認しておきましょう。

日頃から防火管理をしっかりと行いましょう

消防署の立入検査は事前通知なしで行われることもあります。普段から消防設備の確認や避難経路の確保等を行っておくことが大事です。日頃から消防設備や避難経路当を確認し、不備がないように、防災意識を高めておきましょう。

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